安心して投資するための3つのコツ! 長期・積立・分散

銀行に預けてもお金が増えない今、「投資をしたほうがいい」って頭では分かってる……でも、「損するのが怖い」「難しくてよくわからない」と足踏みしてしまう。そんな方も、多いのでは? 実は、そんな不安を抱えている方にぴったりの投資方法があるんです。「マイホームや子育てに備えたい」「将来の夢をかなえるためにお金を増やしたい」と思っている方、必見です!
  • 登場人物紹介
  • ゆうこさん
    ゆうこさん
    投資に興味はあるけれど、始められずにいる23歳の新社会人。将来に対してなんとなく不安を感じているが、漠然としすぎていて手をつけられないでいる。
  • とうしくん
    とうしくん
    証券知識普及プロジェクトのマスコットキャラクター。10月4日の投資(とうし)の日に日本橋兜町で生まれた男の子。長い目でじっくり育ててもらい、たくましい立派な牛になりたいと願っている。
  • 職員さん
    職員さん
    日本証券業協会職員。投資家としては、高リターンを狙わない安全運用で、コツコツ資産を育てる愛妻家&よきパパ。投資のモットーは「きちんと勉強、地道な資産形成を」。

「長期」「積立」「分散」とは?

投資のリスクを減らしてくれる3つのキーワードに
ついてわかりやすくご紹介!

ゆうこさん
将来に備えて「投資」を始めてみたいのですが、「投資は損するかも」と考えてしまい、行動できずにいるんです。
職員さん
ゆうこさんのように、投資に対して“なんとなく怖いイメージ”を持っている人は多いのではないでしょうか?確かに、投資では、リターンを得るために「リスク」が伴います。投資の世界のリスクとは、「損をする可能性」を指すのではなく、「リターンの振れ幅があること」を指し、この振れ幅が大きいほど大きく利益がでる可能性もあるし、大きく損をしてしまう可能性もあるんです。
実は、このリスクを上手にコントロールして、コツコツとお金を増やしていく方法があります。それが、「長期・積立・分散」方法による投資です。未経験者のゆうこさんにもピッタリだと思うので、説明していきますね。
(1)長期投資とは
長期投資とは、その名の通り、じっくりと資産形成するために長期にわたって金融商品を保有し続ける投資方法です。株式のような金融商品は短期的にリターンが大きく変動することもありますが、長く保有すれば、そのようなリターンの振れ幅が小さくなり、安定した収益を得ることが期待できます。また、長期で保有すると、その分、受け取る配当金株主優待の回数も多くなり、結果として利益を積み上げることが期待できるんです。
ゆうこさん
投資というと、デイトレーダーの人みたいに、購入した株式の価格が上がったらすぐに売るような、頻繁に売買するイメージでした! 日中は仕事なので私には投資は無理だと思ってたけど、長期投資であれば、私にもできるかも。
(2)積立投資とは
積立投資とは、自分が決めたタイミング・金額で定期的に金融商品を購入する投資方法です。積立投資には、定量購入する方法と、定額購入する方法があります。特に、定額で購入する方法は「ドル・コスト平均法」といって、「長期・積立・分散投資」を実践するうえでの大きな武器となります。
とうしくん
「定量」購入とは、例えばある株式を毎月100「株」ずつ購入する方法、
「定額」購入とは、例えばある投資信託を毎日100「円分」ずつ購入する方法だよ!
職員さん
とうしくん、補足してくれてありがとう。1回のタイミングだけで投資しようとすると、できるだけ価格が安い時に購入しようと価格をいつもチェックしたり、購入するタイミングに悩みがち。でも、積立投資はあらかじめ自分で設定した内容で自動的に購入できるので、タイミングに悩む必要はありませんし、毎月毎月注文の手続きをする手間も省けます。
ゆうこさん
ますます私でも投資が始められそうな気がしてきました!
(3)分散投資とは
分散投資は、投資先や購入する時期を分散させることで、価格の変動を抑え、安定したリターンを狙う投資方法です。分散の仕方には、以下の三つの方法があります。
資産の分散……株式債券投資信託など、特徴の異なる複数の金融商品を組み合わせること。
地域の分散……日本国内と国外、あるいは国外でも先進国(米国、ユーロ圏など)と新興国(東南アジア、南米など)のように、複数の地域や通貨の金融商品を組み合わせること。
時間の分散……1回のタイミングでまとめて購入するのではなく、積立投資のように複数のタイミングで購入すること。
職員さん
この三つの分散を組み合わせていくと、より上手にリスクをコントロールでき、損失も抑えることが期待できます。つまり、コツコツしっかりと資産を育んでいけるようになる……ということ。
ゆうこさん
「長期・積立・分散投資」、まさに未経験者の私にピッタリです!特に「時間の分散」ができる積立投資が重要なポイントになるような気がしました。もう少し詳しく教えてください!

積立投資の魅力!

価格が下がっても大丈夫!? 「ドル・コスト平均法」を使いこなそう!

職員さん
まずはこちらの図を見てください。ある金融商品の価格の1年間の推移を描いたもので、毎月1万円ずつ12カ月積み立てた場合と、一度に12万円購入した場合をシミュレーションしています。1月に10,000円あった価格が、9月には2,000円まで下がり続けたものの、少し回復して12月に5,000円になっていますね。
[購入の例]一度に12万円購入した場合と、毎月1万円ずつ12か月積み立てた場合
ゆうこさん
うーん……。10,000円だったのが5,000円になっちゃうなんて、やっぱり投資は怖いかも……。
職員さん
そうですね。もし1月に12万円分購入していたら、12月の時点で6万円になってしまいます。
ゆうこさん
それだと、6万円損したことになっちゃいますよね。6万円……。ずっと欲しかった美顔器が買えちゃいます……。
職員さん
でも、1月から12月まで、毎月1万円ずつ購入していたらどうでしょうか。12月の時点でいくらになっているか、とうしくんはわかるかな?
とうしくん
うーん、やっぱり6万円ぐらいかな?
職員さん
答えは135,615円! つまり、15,615円の利益が出てるんです。
ゆうこさん
えっ? どうして!?
職員さん
これが定額での積立投資、つまり「ドル・コスト平均法」の大きなメリットなんです。
定期的に一定額を投資することで、価格が高い時には少なく、安いときには多くの口数(数量)を購入することができ、この積み立てで、1単位あたりの購入価格が平均化されるんです。だから、上の図のように価格が当初の水準に戻らなくても、運用成績がプラスになる可能性が高いというわけ。下のイラストの方がわかりやすいかもしれませんね。
職員さん
毎月1,000円ずつビールを購入するとして、ビールの値動きが仮に1,000円→100円→500円となった場合、ビールは全部で13本購入できます。その後、ビールが1本500円の時に売った場合、売却代金は6,500円。3,000円で購入したので、ビールの価格は1,000円→500円に値下がりしたにもかかわらず、3,500円の利益が出るんです。
ゆうこさん
そうか! ドル・コスト平均法なら、価格が下がったときは口数(買えるビールの本数)を増やせるチャンスなんですね。
とうしくん
1本1,000円もするビールって高いなぁ。
ゆうこさん
「価格が下がると損をする」というイメージしかなかったけど、ドル・コスト平均法なら価格が下がっても慌てないで投資を続けられますね。
職員さん
そう! ただし、ドル・コスト平均法にも弱点があって、価格があまりにも下がり続けてしまうと、やっぱり損が出てしまうんです。でも、相場は上がったり、下がったりするのが常ですから、一喜一憂せずに気長に持ち続けましょう。

「分散」と「長期」のチカラ!

積立投資は「分散」して「長期」で行うと
メリットが大きい!

ゆうこさん
積立投資による時間の分散についてはわかったけど、「資産の分散」と「地域の分散」はどうすればいいんですか?
職員さん
今度は、こちらの図を見てください。
積立・分散投資の効果(実績)
職員さん
これは、1995年からの20年間、毎年同じ金額で「A.定期預金」「B.国内の株と債券に半分ずつ投資」「C.国内・先進国・新興国の株・債券に1/6ずつ投資」した場合をシミュレーションしたグラフです。
株式と債券という二つに資産の分散をしたBのケースでは、20年で38%増えています。なかなか良い数字ですね。でも、さらに国内・先進国・新興国の三つに地域の分散をしたCのケースでは、20年間でなんと79.9%も増えているんです。
ゆうこさん
本当だ! でも、なんで分散するとこんなに効果があるんですか?
職員さん
資産を分散しておくと、種類によって値動きが異なるので、ある金融商品が値下がりした場合でも、他の金融商品の値上がりでカバーできるようになります。地域を分散する場合も同じことが言えるんです。
とうしくん
異なる性格のメンバーを組み入れることで、お互いの良さを引き出し、欠点を補い、チームの成績を上げる。分散投資ってチームプレーなんだね。
職員さん
さすがとうしくん、良いこと言うなぁ。じゃあ、次に、下のグラフを見てください。
国内外の株式・債券に分散投資した場合の収益率の分布
職員さん
これは今まで紹介した積立投資・分散投資をする場合の、異なる保有期間の運用成果を比較したものです。上の「保有期間5年」のグラフだと、運用成果はプラスにもマイナスにも大きく振れていることがわかります。一方、下の「保有期間20年」のグラフだと、運用成果の振れ幅は小さくなっていることがわかります。このように、投資期間が長期になると、将来的な収益が安定し、元本割れする可能性が小さくなるんです。
ゆうこさん
積立投資・分散投資を長期で行うことで、しっかりと資産を育てていけるってことなんですね!
職員さん
その通り!
とうしくん
みんなも「長期」「積立」「分散」というキーワード、しっかり覚えておいてね!

実践するなら?

「長期」「積立」「分散」を実践するなら
「つみたてNISA」がおすすめ!

「長期」「積立」「分散」を実践するなら「つみたてNISA」がおすすめ!
ゆうこさん
よーし! 私も早速、「長期・積立・分散投資」をはじめてみます! ……でもこの3つを自分でちゃんと実践できるかな?
職員さん
そんなゆうこさんにおすすめの制度があります。その名も「つみたてNISA」!
ゆうこさん
聞いたことがあるような……それって、どんなものですか?
職員さん
つみたてNISAは、特に少額からの「長期・積立・分散投資」を支援するために国が設けた制度です。制度の特徴を三つ挙げると、まず一つ目は、自分であらかじめ決めたタイミングや金額で自動的に購入できること。例えば、毎月給料日の翌日に5,000円とか、毎営業日100円という感じで自動的に購入を続けることができます。
ゆうこさん
それって、前に説明のあった積立投資の部分ですね。100円から投資できるなら、お金に余裕がない月でも無理なく続けられそう!
職員さん
二つ目の特徴は、投資の対象が、一定の基準を満たした投資信託のみになっていること。投資信託は、さまざまな種類・地域の金融商品に分散投資する金融商品で投資のプロが運用しています。ちなみに、日本国内で一般的に販売されている投資信託は約6,000本もあるんですが、つみたてNISAの対象となる投資信託は、「長期・積立・分散投資」に適した商品として金融庁が絞り込んだ約170本となります。信託報酬というコストが安く抑えられているのも特徴で、投資初心者が安心して購入できる投資信託がそろっているんです。
とうしくん
対象となっている投資信託については、金融庁のウェブサイトで確認してね!
職員さん
三つ目の特徴、これが一番大切で、投資で得られた利益が最長20年間非課税になります! 通常は投資信託の分配金や売却益にかかる20.315%の税金が非課税になるんです。先ほどのグラフのように、20年間で79.9%も増えたら……ってことを考えると、この非課税の効果が大きいことがわかりますね。
ゆうこさん
20年間、じっくりと長期投資ができるんですね。
とうしくん
ちなみに、つみたてNISAで投資信託を購入できるのは、毎年40万円までだよ!
ゆうこさん
毎日買っているコーヒーをワンサイズ小さくして、1カ月2,000円から始めてみようかな♪
職員さん
つみたてNISAで「長期・積立・分散投資」を始めてみたいと思った方は、本協会の特設サイトも参考にしてくださいね。

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