LESSON3 投資って安全なの? リスクとリターン

POINT1金融商品の「リスク」とは
「リターンの振れ幅がある」のこと。

リターンとは、資産運用を行うことで得られる成果のことであり、
収益が得られることもあれば、損失が出ることもあります。
一方、一般的にリスクとは「危険なこと」「避けるべきこと」という意味で使われていますが、
資産運用の世界では、リスクとは、リターンの不確実性の度合い(振れ幅)のことを表しています。

リスクが小さい金融商品と大きい金融商品の振れ幅 リスクが小さい金融商品と大きい金融商品の振れ幅

POINT2「リスク」と「リターン」には
密接な関係があります。

リスクを低く抑えようとするとリターンは低下し、高いリターンを得ようとするとリスクも高まります。
したがって、「リスクがなく(低く)、リターンが高い金融商品」は存在しません。

リスクとリターンの関係 リスクとリターンの関係

POINT3金融商品には主に
4つのリスクがあります。

金融商品のリスクには、大きく分けると、「信用リスク」「価格変動リスク」
「為替変動リスク」「カントリーリスク」などがあり、商品によって生じるリスクが変わります。

1信用リスク(元払いリスク)

  • 株 式 投資した会社が将来も存続している場合もあれば、破たんする場合もあります。
  • 債 券 会社の経営状態や、国の財政状態などにより、投資した債券について元本の払い戻しや、利子の支払いが行われる場合もあれば、行われなくなる場合もあります。デフォルトリスク・債務不履行リスクともいいます。

2価格変動リスク

価格が変動する金融商品は、換金する際の受取金額が当初支払った金額より上回る場合もあれば下回る場合もあります。価格が変動する代表的な金融商品は株式ですが、債券であっても一般的に途中で売却する場合、価格は市場価格(時価)により変動します。投資信託も、組み入れている株式や債券などの価格変動の影響を受けます。

3為替変動リスク

外国の通貨で取引される外貨建ての金融商品は外国為替レート〔日本の通貨(円)とほかの国の通貨との交換比率〕の変動により、換金・満期の際、円での手取り額が購入(預入)したときの金額を上回る場合も下回る場合もあります。購入時より円高になると、円での手取り額が減り、為替差損を被ります。逆に、円安になると、為替差益を得ることができます。

4カントリーリスク

海外の商品で資産運用する場合、その国の信用リスクにも注意が必要です。国ごとの信用リスクを評価するモノサシとして、国内外の格付け会社や調査会社などから情報提供されています。

大金持ち?それとも破産?
ハイリスク・ハイリターンな
大航海時代。

15 ~ 17世紀のヨーロッパは「大航海時代」と呼ばれ、船でヨーロッパからインドへ行くルートが発見されたり、アメリカ大陸が発見されるなど、航海による探検と貿易が盛んに行われていた時代です。

航海が成功すると、コショウなどの貴重な商品を持ち帰ることができるので、探検や貿易に投資した者は大きな利益を得ていました。しかし、航海は莫大な資金が必要なうえ、非常に危険性が高い事業です。嵐で船が沈没することも、海賊に遭って全ての積み荷を失うこともあります。投資者にとって航海は、財産を大きく失う危険があるものの、一躍お金持ちになるチャンスであり、まさに「ハイリスク・ハイリターン」の投資対象だったのです。

オランダで世界初の株式会社「東インド会社」ができたのもこの時代です。
株式を発行して多くの出資者から資金を集め、利益が出たら出資者に分配する仕組みがつくられ、資金の調達を容易にするとともに、航海が失敗したときの一人あたりの損失も限定させることに成功したのです。