座談会 みんな、はじめは初心者だった。投資が変える未来予想図

  • 蜷川健太郎
    40歳男性、既婚、共働き、子供2人。公務員。2006年ごろから株式・投資信託等に投資、投資経験10年以上。
  • 矢崎哲雄
    26歳男性、未婚。不動産関係の会社に勤める。社会人4年生。会社の確定拠出年金で投資信託に投資するなどしているが、「自分でこれ!」と決めての投資はまだできていない。
  • 鈴木明子
    34歳女性、未婚。出版社で10年ほど雑誌の編集者として働いた後、フリーランスに。投資信託を2005年頃からこつこつ積み立てている。投資経験10年以上。
  • 岩田麻子
    32歳女性、未婚。人材紹介会社で求人の広告制作に携わる。証券投資の経験はなし。

蜷川さんと鈴木さんは投資経験が豊富なんだね!
矢崎さんと岩田さんには、これから投資の魅力について本格的に学んでいってほしいなぁ♪

投資は気になるけど、まだ早い?

矢崎さんと岩田さんは投資を全くしていない?

矢崎
勤務先の確定拠出年金で外国株式と外国債券を組み入れた投資信託を利用しています。あとは従業員持株制度。でも自分の意思で何か商品を選んでという投資はまだです。早く一歩踏み出したいとは思っているのですが……。
岩田
投資といえるかどうかわかりませんが、母を通じて保険会社から勧められるままに豪ドル建ての保険に加入しています。内容についてはうろ覚えなのですが、何年後かにボーナスのような形でお金が受け取れると聞いています。毎月保険料が自動的に引き落とされるので、積立貯金の代わりのつもりです。

投資に踏み出せない理由は?

矢崎さんは勤務先の確定拠出年金等で既に投資をしているとのことですが、それ以外で投資をしていない理由は何でしょう。

矢崎
ネットなどで投資情報をチェックすることもあるのですが、どれが信頼できる正しい情報なのかよくわからないことが一つですね。誤った情報をもとに投資して損するのは嫌なので。もう一つはどの商品を選んだらいいのか判断に迷うこと。株式、債券、投資信託、金、不動産……、選択肢が多くて自分にとって何がベストかわかりません。
岩田
私もネットで投資の情報収集をすることはありますが、何がよくて何が悪いかよくわからない。損をしたという失敗談とかも目につくので……。でも、ちょっとでも利益が出るならチャレンジしてみたい気もしています。

日証協などでは資産運用について学べる初心者向けコンテンツをいろいろ提供しているから、まずはそこから始めてみるのもいいかも♪

投資は怖いなど、マイナスイメージがあって、二の足を踏む人も多いと言われています。

蜷川
親が「投資=ギャンブル」だと言っています。投資などせずにお金は銀行に預けておけと。
矢崎
うちの親もそんな感じです(笑)。
蜷川
親世代が資産形成をしていた頃は、銀行預金に金利が付いたからそれでもよかったのでしょうが、今はほとんど金利が付かないからお金が増えない。もちろん、急な出費に備えるために預貯金も必要だとは思いますが、投資を活用してお金にも働いてもらわないと、というのが僕の考え方です。個人的な感覚では、短期間に100万円を1億円にしようとするとギャンブルみたいになるかもしれませんが、1年間で100万円を110万円に増やすことを目標とする投資なら真っ当ではないかと思います。

投資は「お金が増えるか、損をするか分からない」から、ギャンブルと比較されがちなんだけど、全然違うんだよ!

リスクとリターンをちゃんと考えた分散投資はギャンブルとは別物なんだ!
自分の未来を豊かにするための一つの選択肢なんだって知ってほしいなぁ。

投資のきっかけは?

蜷川さん、鈴木さんが投資を始めたきっかけは何だったのでしょう。

蜷川
2006年頃でしたか、メインバンクにしている銀行の窓口で投資を勧められたことをきっかけに、日経平均株価に値動きが連動する投資信託に200万円投資しました。
鈴木
情報誌の編集者になった当初、投資関係の取材も多かったのですが、日経平均株価のこともよくわかっていなかったぐらいだったので、とにかく投資の知識を身に付けなければと、セミナーなどに足を運んで勉強を始めました。なるべく中立的なところでと思い、東京証券取引所のセミナーによく通いましたね。

日証協や取引所では、いろんなセミナーを開催しているよ♪

矢崎
なるほど。情報収集の方法として参考になります。
鈴木
セミナーを通じて投資の基本は身に付きました。でも投資って奥が深い。仕事柄、投資のプロや個人投資家の方たちにお話を伺うことも多かったのですが、皆さん日々時間を費やして勉強している。私はそこまで勉強できないなと思ったので、投資の基本としてよく出てくる「分散投資」を投資信託で実践することにしたんです。投資信託を毎月、積立てで購入すれば投資のタイミングも考えなくていい。初心者も始めやすいハードルの低い方法だと思います。

1つの金融商品を一度に購入せずに積立てのように買い付けるタイミングを分けることは「時間の分散」といって「投資のリスク」とうまく付き合うための手法の一つなんだよ。

損が怖い?確かに値下がりするときもあるけれど……

10年以上の投資歴となる鈴木さんと蜷川さんは、いろいろな経験をされているかと思います。

蜷川
はい。先ほど2006年に日経平均株価に連動する投資信託に投資をしたという話をしたんですが、間もなくある事件をきっかけに株価が下がってしまって…実は、一度投資をやめたんです。(笑)
でも僕の場合、今後の給料の推移がはっきりしている職業で、そうそう増えないことがわかっています。なのでさっき言ったように「やっぱりお金に働いてもらわないと!」と思って、2012年の結婚を機に、投資を再開しました。ちなみに、2006年に購入した投資信託は売らずに持ち続けていたのですが、最近、含み損がようやくなくなりました(笑)。

一度投資をやめたけど、結婚をきっかけに再開したんだね。出産、子育て、マイホーム購入や老後のこと…ライフイベントをきっかけに、沢山の人にお金のこと、投資のことを考えてほしいなあ。

岩田
結婚とかライフステージの変化は投資の大きなモチベーションになりそうですね。
蜷川
それと子供。いま2人の子供は1歳半と1カ月ですが、投資をする大きな動機は将来、子供が望む教育を受けさせるためです。ただ、自分1人ではなかなかパフォーマンス(投資成果)が上がらないので、2014年からはIFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)というプロのアドバイザーの助言を受けながら投資をしています。コスト(手数料)はかかるのですが、それだけの成果はあり、毎年一定のパフォーマンスをあげています。

鈴木さんはいかがですか?

鈴木
2005年に始めた投資信託の積立てはずっと続けています。ただ、2008年秋のリーマンショックで大きく値下がりし、しばらくお先真っ暗でしたね。当時、口座のある証券会社の画面にログインすると数字が青字(値下がり)ばかり。そっと画面を閉じてました。といってここで積立てをやめるのも……と思い、積立てを続けたのですが、結局それがよかった。その後のアベノミクスで持ち直し、今度は画面の数字が全面的に赤字(値上がり)になったんです。最近の残高は「おー!」と思わず頬が緩む感じに増えています(笑)。長期・積立・分散投資の効果を実感しました。自分が許容できるリスクを取って、投資をしてよかったなと思っています。

値下がりをしているときに積立てを続けたことで、投資信託をたくさん買えたんだね。これはつまり!ドル・コスト平均法によるメリットを享受できたってことだね♪

下がった株価が、盛り返して右肩上がりになってるね!

とにかく一歩踏み出そう

最後に投資を通じて実感したこと、学んだこと、生活に変化があったこと、これから投資を始める人へのアドバイスなどがありましたらお聞かせください。

鈴木
何にせよ、一歩踏み出してよかったと思っています。実は20代のときにFX取引で一瞬で20万円ぐらい損をしてしまったことがあります。それまで積み上げていたもうけが一気にふっとんで、投資は余裕資金で取り組むことが大事だとつくづく思いました。損失の痛みを知ることで自分に合っている投資方法、合っていない投資方法も見えてきます。
岩田
損をするのは嫌だし、怖いですけど、小さい失敗をしておくことも投資の腕を磨くには必要なのかもしれませんね。
鈴木
そうだと思います。もう一つ投資を長く続けて学んだのは、相場はたとえ暴落してもいつかは戻るということ。2008年のリーマンショックを経験しましたが、相場には波があり、一時暴落してもいつかは戻ると身をもって学びました。もちろん、私の持っていた金融商品(銘柄)の話なので、すべての金融商品がそうというわけではないと思いますが…… そういう傾向があると感じました。いろいろな投資対象、いろいろな企業があることも知り、投資していることによって大きく世界が広がりましたね。
蜷川
投資を始めると、1つのニュースに対しても、これは株価や為替が上がる要因か下がる要因か考えてみたり、いくつかの側面から複眼的に見るようになりますね。あと、お花見の季節にはブルーシートを作る会社の株価は値上がりするのかなとか、季節の変化も投資に結び付けて考えてみるとまた面白い。今まで知らなかった世界がどんどん開けます。
矢崎
そうやって考えることは投資と同時に自分の本業に役立つこともあるかもしれませんね。投資によって自分の社会人としてのバリューも高められるのではないかという気がします。とにかく第一歩を踏み出すことが大事ですね。

お花見シーズンだったり、自分の興味のある分野だったり…… いろいろなものと関連付けて、どんな株式会社があるのかな?と探してみると新たな発見があるかモ~!?
株式投資は、会社の成長によって売却益が得られたり、配当金や株主優待をもらえるといった魅力が盛りだくさん。さらに、株式投資は【会社を育てて、経済や社会の発展に寄与する】っていう社会的な大きな意義もあるんだよ!

鈴木
女性だったら女性ならではの視点で投資をするのもいいかもしれません。
例えば「この化粧品はすごくいいけど、まだあまり株式市場では知られていないみたい。今のうちにこれをつくっている会社に投資するといいかも」といった感じで株の銘柄を選ぶのも一つの手だと思います。自分の予測が当たったらテンションが上がりそうです。
岩田
そう考えると楽しそう。損するかもと脅えてばかりではいられませんね。今はNISAとか、税金が優遇される制度もあるようなので、そういった制度も勉強して活用していけるといいなと思います。

知っておきたいワンポイント!
平成30年から、『つみたてNISA』制度が始まるよ。中長期で、こつこつ少額で積立投資をするときに、税制面でメリットがある制度なんだ!知らないなんてもったいないから、是非知ってほしいなぁ。

(平成29年7月 座談会実施)

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