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「ROE」という指標を耳にしますが、何を意味するのですか?

もっと知りたい!Q&A
株式投資編

基礎編では取り上げられなかった様々な項目について解説してあるコーナーです。基本的に基礎編の項目と同じタイトルで並べてあります。今後も各項目ごとに新しい言葉や制度などが登場したときには追加していく予定です。
用語解説としてご利用ください。

株価判断のモノサシ
「ROE」という指標を耳にしますが、何を意味するのですか?

株主資本(注)に対する当期純利益の割合を株主資本利益率(Return on Equity)といいます。

(注)ここで使用される「株主資本」とは、貸借対照表上の「純資産の部」から少数株主持分および新株予約権等を除去した金額、つまり「自己資本」(株主持分)のことをいいます。

会社が事業活動に使用する総資本は、株主が出資した株主資本(自己資本)と銀行からの借入金や社債による調達分等の他人資本に分かれます。株主資本は資本金をはじめ法定準備金や剰余金等の合計ですが株主の持ち分でもあります。これを会社がどれだけ効率的に使用し、利益を挙げたかを判断するわけです。

株主にとってみれば、自分たちの投資資金が上手に使われて、採算がとれているかどうかという指標にもなります。例えば、市中の年間金利が2%のときROE が1%なら、採算がとれているとはいいにくいでしょう。その会社への投資資金を全部1年ものの預金で運用すれば2%の利息が入るからです。少なくともその時期の市中金利より高い投資採算を挙げなくてはなりません。したがって、経営者にとっては会社運営の成績ともなる指標です。

ROE=(当期純利益/株主資本)です。分子分母を発行済株式数で割れば、(1株当たり利益/1株当たり株主資本)になります。株価収益率PERは(株価/1株当たり利益)です。したがって、ROE×PER=(株価/1株当たり株主資本)になり、これは株価純資産倍率PBRです。ですからPBRが低く、株主資本に対する株価の評価が低い会社は、ROEが低いかPERが低いか、または、どちらも低いかのいずれかになります。つまり株主資本の資本効率が悪く収益が上がっていないか、将来の増益が期待できないか、あるいはその両方の条件を満たしてしまった会社ということです。いずれにせよ経営改善の必要があるわけです。

例えば、豊富な資産があり、優秀な技術力もありながら利益が出ていなければ経営に問題があるわけで、このような状態を前述の指標によって推測し、経営陣刷新のための企業買収が行われることもあります。

ROEは会社の経営効率を判断する指標として、欧米では早くから重視されており、日本でも最近はかなり注目されてきています。

図式:ROE×PER=PBR


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