アイドルの「推し活(おしかつ)」に勤しむ方なら、ツアーやイベントの発表をいつも心待ちにしていることでしょう。みなさん、思う存分に“推す”準備はできていますか?
このマンガの主人公は、大好きなアイドルの推し活にはお金を惜しまないタイプの古里内推美(こりない・おしみ)さん。愛しのアイドル・UG様を応援するためなら、国内外問わず、どこへでも駆けつけたいと考えています。そんな推美さんに、ある日ビッグニュースが舞い込みました!でも、ちょっぴりお金の心配があるようで……?

推しのグッズを全部買いたい!推し活の資金は大丈夫?



家計を見直せば、推し活に使える資金がふえるかも!?
話題沸騰中のアイドル・UG様に夢中な推美さん。CDやDVD、ライブのチケット、オリジナルグッズなど、自由に使えるお金はすべてUG様関連の推し活に使っています。推美さんはもともとお金にはちょっぴりずぼら。家賃や食費、光熱費といった生活資金は「毎月だいたいこれくらい!」と、ざっくり把握するタイプです。「私も一緒!」という推し活女子も多いのでは?
でも、ファイナンシャルプランナーのセーコ先生が言うとおり、余裕をもって推し活を楽しむためには、もっと「自分のお金」について知っておくことが大事なのです。
「いくつになっても推し活したい!」「推し活用の資金を十分に確保したい!」と思うなら、「普段どんなことにお金を使っているか」について、自分の支出を知り、管理することが大切。
セーコ先生いわく、次のような出費から見直すことがおすすめだそうです!
食費や光熱費
食費や光熱費は思っていたよりもお金がかかっている場合があります。「見える化」をすることでどのくらいのお金を使っているのかわかりやすくなります。家計簿アプリなどを使うと把握しやすいでしょう。意外とムダづかいをしているかもしれませんよ。
スマートフォンの利用料
毎月決まった利用料を支払うスマートフォンは、一度、料金プランやキャリアを見直すことで、手間なく月々の出費を抑えられるかもしれません。料金プランが自分に合っているか、加入しているオプションにムダはないか見直しましょう。
サブスクリプションサービスの利用料
しばらく使っていなかったり、そもそも加入していることを忘れていたり……そんなサブスクリプションサービスはありませんか?「あまり使っていないけれど、月々1,000円しないからと放っておいたら年間で10,000円以上になっていた!」ということも。自分が入っているサービスを確認しましょう。
クレジットカードの年会費
クレジットカードの年会費は、年1回の請求のため、タイミングを逃すとうっかり忘れてしまいがち。複数枚のクレジットカードを持っている方は、使っていないカードがないか要チェック!
コンビニでの買い物
出勤前に飲み物を買ったり、ふらりと立ち寄ってお菓子を買ったりといった習慣はありませんか?一般的にスーパーと比較すると、コンビニは商品が割高。ちょっと足を延ばしてスーパーに行ったり、飲み物をマイボトルで持参すれば、出費を抑えられますね。
塵も積もれば山となる!このように、毎月の出費を見直してみるだけで、ムダづかいが発覚するかもしれませんよ!
いくつになっても推し活をしたいなら、お金とは上手につきあっていこう!
「推し活を続けるためには、お金とのつきあい方が大事!」……そう感じた方もいるのでは?毎月のムダな出費を把握することで手元に残るお金に余裕が生まれれば、さらに推し活を充実させることができちゃうかも!
また、あらかじめ自分のライフスタイルに合ったマネープランを立てておくことで、いつまでにどのくらいのお金を準備しておけばよいのかが明確になり、お金を準備する手段や方法を、長期的な視点でイメージしやすくなります!「LESSON1お金の計画の必要性」をぜひご覧くださいね。
お金に関する知識について、もっと知りたいという方は、「20代で知っておきたいお金のこと」をご覧ください。楽しくお金について学ぶことができます!
この機会にあなたもお金とのつきあい方を見直してみてはいかがでしょうか。
- マンガ山本 さほ(やまもと さほ)
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1985年生まれ。2014年3月に幼少時代からの親友・岡崎さんとの友情や思い出を描いた自伝的作品『岡崎に捧ぐ』をWebサービス・noteで発表し、大きな話題に。同年10月にビッグコミックスペリオール(小学館)で連載が開始され、2018年に単行本5巻で完結。著書に『この町ではひとり』『山本さんちのねこの話』(ともに小学館)、『無慈悲な8bit』(KADOKAWA/エンターブレイン)、『きょうも厄日です』(文藝春秋)などがある。最近はe-Sports選手にハマり中。
- 監修ファイナンシャルプランナー
鈴木靖子(すずき せいこ) -
AFP認定者・2級ファイナンシャル・プランニング技能士。大学卒業後、銀行の財務企画やコンサルティング会社で金融機関向けサービスに従事。企業のお金に関する業務に10年以上携わる中、日々の生活に役立つお金の知識の乏しさに気づき、その重要性を感じたことがきっかけで、ファイナンシャル・プランニングの勉強を開始。2018年よりFPとして執筆や相談業務を中心に活動中。アニメやマンガが大好き。
Text:三宅 大介(モジラフ)