
インパクトとは
インパクトとは、事業や活動の結果として生じた、社会的または環境的な変化や効果をいい(※1)、インパクト投資においては、投資活動の結果として生じた社会的・環境的変化等が定量的・定性的に 把握され、投資主体によって価値判断が加えられることを必須要素としています。また、投資活動の結果生じ る社会的・環境的変化等を把握し、価値判断を加える活動のことをインパクト測定、または最近では インパクト測定・マネジメント(Impact Measurement and Management:IMM)と呼びます。(※2) (GSG国内諮問委員会「日本におけるインパクト投資の現状と課題 2021年度調査報告書」より引用)
主にインパクトの測定は、事業会社にとっては自社が行う事業等における影響を把握するため、投資家にとっては自らのポートフォリオ(投資先の事業会社やプロジェクト)の影響を把握するために使用されています。
インパクトを測定するためのツールがいくつかの国際的なイニシアティブ等から提供されていますが、GSG国内諮問委員会「日本におけるインパクト投資の現状と課題
-2021年度調査-」では、多くの投資家等に利用されている代表的なツールとして、「5
Dimensions of Impact」や「IRIS+」が挙げられています。
(※1)また、Impact
Frontiersでは、インパクトを「組織によってもたらされるアウトカムの変化」と定義付け、ポジティブないしネガティブな、意図したものないし意図していないものも含むとしています。また、アウトカムとは、「組織によって引き起こされる、人々のウェル・ビーイングまたは自然環境の状態の変化」と定義されています。
(※2)GIIN 等の定義では、IMM とは、「ネガティブインパクトを緩和し、 ポジティブインパクトを最大化する方法を、自身の目的に照らし合わせて考えるプロセ
ス」とされています。(ESG金融ハイレベル・パネル
ポジティブインパクトファイナンスタスクフォース 「グリーンから始めるインパクト評価ガイド」より引用)


5 Dimensions of Impact
