職員インタビュー

「持続可能な開発目標」
(SDGs)の達成に

証券業界として
積極的に取り組むため、

各種施策を検討・実施

SDGs推進本部 SDGs推進室
(現:国際資本市場本部 
サステナブルファイナンス推進室、
社会連携本部 サステナビリティ推進室)

2012年入職 
政治経済学部 経済学科 卒

大学で会計学の勉強に力を入れていたことから金融にも馴染みがあり、働くイメージが最も持てたことから、証券会社や銀行など金融機関を中心に就職活動を進める。なかでも、日本証券業協会の自主規制機関としての役割に強い魅力を感じ志望した。
入職後は複数の部署を経験したのち、現在はSDGs推進室に所属。SDGsの達成に向けて証券業界としてどのように貢献できるかについて、検討する日々を過ごしている。

若手のうちに複数の部署を経験

本協会では、若手のうちにさまざまな部署を経験できるようジョブローテーションが組まれており、おおよそ2年に1度の割合で異動があります。私は入職後、3つの部署を経験しました。最初に配属されたのは公社債・金融商品部で、公社債と外国証券の自主規制規則(ルール)の制定・改正を担当するほか、規則の解釈に対する問い合わせへの対応等を行っていました。次に配属された規律審査部では、法令違反等があった場合に協会員である証券会社や銀行などへ行う処分・措置の検討と、そのための会議体の運営を担当したあと、普及推進部に異動しました。一般の方を対象に、金融リテラシーを高めてもらい、資産形成の選択肢として証券投資を考えてもらう、そのためのセミナーや刊行物の作成に携わっていました。
現在は4つ目となる、SDGs推進室に所属しています。SDGs(エスディージーズ)とは、2015年に国連が定めた「持続可能な開発目標」のこと。そこに掲げられた社会的な課題に対し証券業界として積極的に取り組んでいくため、本協会会長の諮問機関として「証券業界におけるSDGs の推進に関する懇談会」が設置されています。懇談会には、「①貧困、飢餓をなくし地球環境を守る」、「②働き方改革そして女性活躍支援」、「③社会的弱者への教育支援」のという3つの検討テーマが設定されており、それらを個別に検討するための分科会の議事運営と取りまとめられた施策の実行等を、SDGs推進室が担当しています。

社会貢献という視点から日本証券業協会の役割を考える

3つのテーマのうち、「①貧困、飢餓をなくし地球環境を守る」については、証券業界が「本業」の部分で取り組めるテーマだと言えます。例えば環境問題や社会的問題に取り組む事業会社が、事業資金を調達するためにグリーンボンド、ソーシャルボンドを発行するケースがありますが、その市場を活性化することで、こうした社会的事業に対する円滑な資金調達が行われることとなり、ひいてはSDGsの達成に貢献することができます。国内の事業会社によるグリーンファイナンス等を促進し、また国内の投資者における理解度向上及び投資しやすい環境を整備することが当面の目標と言えるでしょう。
「②働き方改革そして女性活躍支援」は、証券業界内部に向けたテーマです。証券業界として女性社員を管理職としてより積極的に登用していくという課題がある一方、育休や産休、時短勤務制度など制度自体は整えられていても、男女双方において女性活躍に向けた意識がまだ充分でないところがあります。そこで、まずは女性自身の意識改革からということで、第一線で働く女性管理職(ロールモデル)の方にこれまでの経験を語ってもらうとともに、同じ証券業界で働く女性同士でネットワークを構築してもらうためのセミナーを開催しております。
「③社会的弱者への教育支援」は、より一般的な社会貢献テーマです。日本でも子どもの相対的貧困が社会問題化しつつあり、経済的な理由で進学を諦めてしまうなど、生まれた環境によって本人が望むチャンスを得られないのは看過すべきではないということで、未来への投資ととらえ、証券業界としてどのような形で支援できるか、検討が進められています。
入職にあたっては自主規制機関としての本協会の役割について注目していましたし、入職後の部署も自主規制ルール関係や会社処分に関する部署を経験してきましたが、現在の部署に来て、新たに社会貢献という視点から本協会の役割を考えるという視点を得ることができました。証券市場の公正性を守るというだけでなく、この仕事をすることによって証券業界として環境問題等の解決に向け貢献できるというのは、個人的なやりがいにもなっています。
当面の目標としては、上記検討テーマに関する議論を取りまとめ、そして証券業界としてSDGsの達成に向けた取組みを進めていくこととなりますが、長期的には、日本の証券市場が公正性と社会貢献性を兼ね備えた、魅力的かつ活発な市場となっていくよう貢献できればと考えています。

1Day Schedule

8:40
出社
9:00
業務開始
メールの確認、返信
9:30
午前業務
次回の懇談会のための会議資料を作成し、部内で打合せなど
11:30
昼食
オフィスの隣にあるデパ地下で買ったお弁当をデスクで食べることもしばしば
12:30
午後業務
電話対応、外訪、議事録の作成など
19:00
退社
20:30
夕食
テレビを見ながら食事
22:00
趣味の時間
海外サッカーに関する動画視聴や情報収集など
23:00
就寝
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