業界団体として
証券市場の活性化などを目的に
制度改正実現のための
働きかけに携わる
2017年入職 商学部 経営学科 卒
就職活動では、自分よりも誰かのために働くような職種に就きたいと考えて、業界団体や政府系金融などの業界に興味を持つ。日本証券業協会に魅力を感じたのは、非営利で公益性の高い組織であるため、他者に寄り添った仕事ができること、業界団体と自主規制機関の二面性を持つことからあらゆる業務に関わることができる稀有な存在であること、また少人数の組織で自分の個性を尊重してもらえる土壌があると考えたから。現在は、よりよい証券市場を構築していくために、税制に関する政策提言を行う政策本部 証券税制部に所属している。
証券業界と関係省庁をつなぐ証券税制部
証券税制部は毎年、税制改正要望を作成しています。税制改正要望では、NISAやiDeCoなどの税制上、優遇された制度がある中で、証券会社が実務を行う上での障害や、新しい制度を作るべきといった声を踏まえて、財務省や金融庁などの関係省庁に対応策などを提言しています。税制改正要望を作成する際には、まず証券税制部が所管する「証券税制に関するワーキング・グループ」において、証券会社からのニーズを取りまとめ、証券会社からの要望に基づいた検討が行われます。要望事項の検討が進んでいくと、要望を実現させるために関係省庁に対して要望内容の説明を実施し、国会議員などへの働きかけをしています。
また、税制改正によって新しい制度が創設され、既存の手続などに変更が生じた際には、関係省庁と連携しながら法律だけではカバーしきれない実務における取扱いについて検討を進め、決定した取扱いについて各証券会社に周知を行っています。
私はその中で、約20名で構成される本ワーキング・グループの運営準備や議事録の作成、本ワーキング・グループの会合にて議論された事項に関する証券会社からの意見のとりまとめ、また要望実現に向けて各方面に要望内容を説明する際に使用する統計資料などの作成、要望する上での証券会社の意見の確認や、制度を導入する上での証券会社の実務として問題となる事項などがないかの確認を行っています。
新しい制度づくりのサポートを通して、社会的に影響力の大きな仕事に携わる
入職して驚いたのは、仕事上で接する関係者が多様だということです。証券会社などの外部の方々は同じ年代の人が少ないだけに若手でも影響力の大きい仕事をさせていただいていると言え、日々責任を持って働く必要があることを実感しています。協会内の方々についても、当初はお堅い人ばかりかと思っていましたが、気さくに話しかけてくれるフランクな方ばかりで働きやすい環境だと感じています。
また、業務一つ一つを通して新しい制度が作られていくという、社会的な影響力が大きい仕事に関わっていることに働きがいを感じています。本協会は、自主規制機関と業界団体の二つの側面を持ち、あらゆる角度から証券業界に影響している仕事を行っています。その中で、私が所属する証券税制部では、業界団体として税制改正の対応を通じて、証券会社や金融庁、国税庁などの各関係省庁、あるいは国会議員などの様々な分野の方々とやり取りしながら、新しい制度の枠組みに関する検討に参加できるため、日々、貴重な経験をしていると実感しています。しかも、そのような業務を少人数で行っていることから、若いうちから責任の大きい業務に幅広く携わることができて、一人一人の裁量が大きいこともやりがいにつながっています。
「貯蓄から資産形成へ」という政策を前進させるためには、まだ課題がたくさんあると考えています。今後は様々な部署を経験することで幅広い知識を身につけていき、専門性の高い人材として成長していきたいです。また、今後行われるであろうNISA制度等の大きな改正に携わることで、微力ながらも証券業界のこれからの発展に貢献したいと考えています。
1Day Schedule
- 8:40
- 出社
メールの確認 - 9:00
- 業務開始
部署内での業務の進捗状況に関する打合せ - 9:30
- 午前業務
電話でNISA制度等についての質問対応等 - 11:30
- 昼食
食後は読書していることが多い - 13:00
- 午後業務
証券会社や関係省庁と税制改正に関する意見交換のための外出
- 18:30
- 退社
帰宅途中にスーパーに寄り、夕食のメニューを考える - 19:30
- 夕食
テレビを見ながら食事 - 20:30
- 趣味の時間
読書やゴルフの練習など - 24:00
- 就寝