職員インタビュー

日々進化している金融・資本市場
俯瞰した目線に立って、
新しい制度の検討・運営を担う

政策本部 企画部
2018年入職 政治経済学部 経済学科 卒

リーマン・ショックへの興味をきっかけに金融業界を志す中で、業界団体と自主規制機関の双方を担う本協会に魅力を感じる。
入職後は企画部にてマイナンバー制度や証券戦略会議の運営など、金融・資本市場の戦略全般に携わる業務を担当。

未来を見据えて業界全体の発展に寄与していく役割

リーマン・ショックに対する関心をきっかけに大学では国際金融論を専攻していました。ゼミの研究でリーマン・ショックに象徴されるグローバル金融危機に関する研究を進めるうちに、経済の発展には市場の拡大と適切な規制のバランスが重要だと気付きました。それを機にマーケットに携わる仕事に興味を抱き、就職活動では証券会社や資産運用会社などを志望しました。本協会に入職したいと思ったのは、業界全体を俯瞰するルールメーカーとしての立ち位置で、業界団体と自主規制機関の両者の顔を持つ点に惹かれたからです。また、職員数がおよそ350名の少数精鋭で、業界の発展と投資者保護につながる多彩な活動を行っているため、一人ひとりに与えられる役割が大きく、多岐にわたる仕事にチャレンジできることにも魅力を感じました。
私は現在、企画部に所属しています。金融・資本市場全般や本協会の運営にかかわる施策の企画・立案を行う部署です。マイナンバー制度、会社法改正への対応、確定拠出年金制度、株式の決済期間短縮化などの検討、東京都の国際金融センター化推進など、多岐にわたる案件について、それぞれワーキング・グループで検討を行っています。また証券戦略会議という、上位会議体の運営も担当しています。そこでは証券会社のトップの方が委員を務め、ワーキング・グループから報告される事案の意思決定などをしています。その他、本協会全体で取り組む課題を取りまとめるという仕事もあります。一つの専門性に特化するだけではなく、金融・資本市場の戦略全般にかかわる業務を行なうことも期待されているポジションと言えます。
一つの例として、2016年より施行された証券会社におけるマイナンバー制度への対応について詳細に業務内容をお伝えします。本制度の施行により、証券会社の顧客はマイナンバーを提出する必要があるのですが、例えば、それをどのようにお客様へ周知するのか、本制度の実行性をどのように担保するのかなどについて考える必要があります。
それら諸課題の解決策をワーキング・グループ等で議論し、関係法令が障壁になるようであれば当局に対して制度改正を働きかけています。マイナンバー制度のワーキング・グループは証券会社の実務担当者などが委員を務めており、本協会の役割は議論がスムーズに進むようファシリテーションを行うことです。議論の方向性について事前に十分な検討と準備を行ったうえでワーキング・グループに提示し、議論を深めてもらいます。私たち若手は調査や資料作成などを中心に行い、ワーキング・グループの運営をサポートしています。

1年目から社会的影響力の大きい仕事を任されるやりがい

証券会社はもちろんのこと、銀行や事業会社、また金融庁や法務省などの省庁など、多くの関係者と適切に連携し、業界そのものの発展に寄与できる点は本協会ならではのやりがいです。常に広い視野から物事を捉え、各分野のプロフェッショナルと共に課題解決につなげていくことに業務の面白さを感じています。また、若いうちから責任のある仕事を任され、入社2、3年目の職員が役員に直接意見を発信してきちんと取り上げてもらえる点も魅力の一つです。まだ入職して間もないですが、組織としての風通しの良さを感じています。
入職して3ヶ月後に、先ほどお話した証券戦略会議に用いる資料作成の一部に携わったことが思い出深い出来事でした。主に省庁との法律に関する折衝内容や状況を証券会社の会長や社長といったトップの方々と共有するための資料でした。業界の重鎮の方々が目にして議論する資料作成を任されたことで大変貴重な経験ができたと実感しています。本会議当日は、実際に私が作成に携わった資料を用いて活発な議論がされており、業界への影響が大きい業務に微力ながら貢献できたことに非常にやりがいを感じました。
また、同時期に海外の中央銀行傘下のある団体が来日することが決まり、そこでの日本の社債市場などに関する説明資料の作成を一部任されたことも印象深いです。日本の社債発行額や格付の状況といった各統計データを参考に資料作成を行いました。後日、無事プレゼンが終了し先方より「大変意義深い、密度の濃い内容でした」と感謝のお言葉をいただいたと聞いて喜びを感じたと同時に、海外の団体などとも連携しつつ証券市場の発展に貢献するための活動を行うという、本協会の果たすべき役割の大きさに感銘を受けました。
将来は満遍なく法律や金融の知識を身につけて「この分野については任せたい」と思われるよう、専門性を高めたいと考えています。

1Day Schedule

6:00
起床
8:30
出社
メールチェック、新制度に関する情報収集など
9:00
午前業務
部内ミーティングで来週の会議について情報共有、電話応対など
11:30
昼食
12:30
午後業務
ワーキング・グループで提示する資料作成、会議傍聴など
18:00
退社
21:00
趣味の時間
近所の銭湯でリフレッシュ
23:30
就寝
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