旅行と「円安」「為替」との関係とは?
最近ニュースで「円安が進んでいます」と耳にしたことがある人もいるでしょう。この「円安」というのが、海外旅行を考える際、気をつけたいポイントです。実は、円安時の海外旅行では、私たちは損をしてしまうのです。どうして損をすることになるのでしょう。
円安とは、ドルやユーロなど外国の通貨から見たときに「円」の価値が「安」くなる為替の動きを指します。ドルと円を比べた場合の例で説明しましょう。
今、上図のように「1ドル=100円」が「1ドル=200円」に変化した場合を考えてみましょう。一見すると、1ドルが100円から200円に増えているので、円の価値が上がったように見えますがそうではありません。「1ドル=100円」とは、1ドルを手に入れるために100円必要になるという意味です。そして、その後、「1ドル=200円」に変化すると、1ドルを手に入れるために200円必要になってしまいます。つまり、「1ドル=100円」の時に比べて「円の価値が下がった」、言い換えると、「円安」になったと言えるのです。
![円安時の円とドルの価値の違い](../image/twenties/twenties_4/figure_01.png)
たとえばアメリカに旅行をする場合、空港で円を米ドルに交換しますが、「1ドル=100円」の時であれば、1万円で100ドル手に入れられますが、「1ドル=200円」の時は、1万円で手に入れられるのは50ドルと、円安になると旅行先で使えるドルが少なくなってしまいます(※為替手数料は考慮せず)。
一方で、円の価値が上がり「円高」となると、話は逆転します。
「1ドル=100円」の時は、1万円で100ドル手に入れられますが、円の価値が上がり「1ドル=50円」となると、1万円で200ドル手に入れられますので、円高になった方が、海外でたくさん買い物ができますね。
![円高時の円とドルの価値の違い](../image/twenties/twenties_4/figure_02.png)
この「1ドル=100円」などと言われる外国の通貨との交換比率を「為替レート」といいます。ニュースで「現在の外国為替市場は1ドル○○円」など聞いたことがありますよね。2カ国間の為替レートは、どちらかの価値が上がれば、もう片方は下がるシーソーの関係となっています。円を欲しい人が増え人気が上がる(=相手の国の人気が下がる)と円高に、円の人気が下がる(=相手の国の人気が上がる)と円安となり、為替レートは日々変わっています。
海外旅行をする際は、為替レートを見て、円安か円高かをチェックすると良いですね。ただし、クレジットカード払いをした場合は、決済時の為替レートが適用されることも知っておきましょう。
社会人になるとお盆が夏休みの人が多くなるのかな。
今後海外旅行をするときに気を付けるべきことってあるのかな?