第5回

インフレってなに?
値上げによる身近な
生活への
影響とその対策

最近インフレっていう言葉をよく聞くけれど、どういう意味なんだろう?
わたしたちの生活にも直接影響があるのかな?

2021年秋頃から、いろいろな商品が値上げされていて、ため息をつくことが多くなりました。実際、物価の変動が数値であらわされる消費者物価指数は、1年前(2021年)に比べて2.1%も上がっており(2022年5月/変動が大きい生鮮食品を除く)、明らかに「物価上昇」が起こっていることがわかります。この物価上昇のことを「インフレーション」、略してインフレと言います。

インフレが起こっている今、私たちの生活にはどんな影響があり、どの様な対策を立てられるのでしょうか。

身近なところでも続々値上げ!生活への影響は?

国内では電気代やガス代をはじめ、食料品にいたるまで色々なものが値上がりしています。一体どんなものが値上げされているのでしょうか。

観光庁「宿泊旅行統計調査」より日証協作成 ※各社プレスリリースを元に日証協作成

上記のように、生活に欠かせないモノやサービスの多くが値上がりしています。もし値上がりに気がつかず生活をしていたら注意が必要です。おそらく生活費はかなり上がっているはずです。もしかしたらいつのまにか赤字に陥っているかもしれません。みなさんは大丈夫ですか?

こんな風に値上げが起こっている状態を「インフレ」っていうんだね。もっと詳しく知りたいな。
あわせてチェック!「インフレーション」

インフレってどういう意味?デフレとはどう違うの?

「インフレ」とは、モノやサービスの価格が上がり、お金の価値が相対的に下がる状態を指します。たとえば100円で買えていたカップ麺が値上げされ200円になったとすると、1,000円で買えるカップ麺の数は10個から5個に減ってしまいます。同じ金額で買える量が少なくなるので、お金の価値が下がったことになるのです。この状態をインフレと呼びます。

インフレと似た言葉で「デフレ」という言葉もよく耳にしますよね。デフレとは、インフレと逆の状態で、モノやサービスの価格が全体的に下がり、お金の価値が相対的に上がる状態を指します。100円で買えていたカップ麺が、50円に値下げされれば、1,000円で買えるカップ麺の数は10個から20個に増えますね。同じ金額で買える量が増えるため、お金の価値は上がったと言えるのです。日本では、1999年頃から長い間デフレ状況にあったため、今20代の方は、生まれてからこれまで物価が低い世の中で暮らしていたことになりますね。

それではインフレとデフレにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

まず、インフレはモノの価格が上がることと述べました。
インフレの原因は様々ですが、モノの需要の増加がその1つです。この場合、需要の増加に応じてモノの価格が上がっても、モノが売れるので企業の業績が上向き、私たちの給与も上がり家計も潤い、モノをもっと買うようになり、また企業も儲かる・・・という好循環を生み出す場合があります。
一方、原材料の仕入れ価格や石油などの燃料費が上がったことなどでモノを値上げせざるを得なくなる場合もあります。この場合、モノの価格が上がっても仕入れのコスト増加分の方が大きければ企業の利益が少なくなり、私たちの給与も上がらず、生活に支障をきたす場合もあるのです。

次に、デフレとは、モノの価格が下がることなので、私たち消費者にとっては嬉しい状況と言えます。しかしモノの価格が下がれば、次第に企業の業績が落ち込み、給与が下がり、お金を使いづらくなります。モノを売らないとまずい企業はさらに値下げをして、より業績が悪くなる・・・といった悪循環を引き起こしかねません。

このようにモノの価格が上がるインフレ、モノの価格が下がるデフレ、双方にメリット・デメリットがあることが分かります。

インフレって、モノの値段が上がってお金の価値が下がることを言うんだね。
日本は今インフレって言われてるけど、僕にもできる対策方法を知りたいな。
Lesson1「お金の計画の必要性」

インフレが起こっている今、やっておきたい対策は

現在のインフレの背景には、ロシアのウクライナ侵攻や世界的な気候変動、新型コロナウイルスによる人手不足、円安など、さまざまな事柄が絡み合っており、中々先行きが見えない状況です。このような環境下で、私たちの家計を守るためにできることは3つあります。

① 家計を見直して支出を抑える
もっとも即効性のある対策は、今の支出を減らすこと。特に値上げ幅が大きい光熱費はすぐに見直すといいでしょう。利用実態に合うプランに切り替え、日頃の節電に取り組むことが大切です。また、値上げはされていませんが、スマホ代など固定費の見直しもおすすめ。見直しをしたことがない人は、大きく支出を削減できるチャンスです。

② オークション出品やポイントを活用する
インフレに備えて、家計を見直す以外にも、できることがあるかもしれません。不用品をオークションサイトで出品して収入を得る、経由するだけでポイントが増えるサイトや、ショップポイントを活用して支出を減らすといった工夫が、今後は必要でしょう。一つ一つは小さな金額でも、その”ちりつも効果”は大きいですよ。
⇒【マンガ】とうしくんのギモン「ポイ活って、なに?」

③ 貯金や現金だけでなく資産運用をする
インフレが起こるとお金の価値が下がるため、せっかく貯金しても現預金しか持っていないと、資産の価値が減ってしまうかもしれません。貯金や現金で保有する以外に、様々な資産に分散投資をすることが対策となります。
⇒あわせてチェック!「インフレリスク」

しかし、どうやって資産運用したらよいか分かりませんよね。そういう方は「投資信託」が始めやすいかもしれません。
投資信託はいろんな会社の株式や様々な債券が組み合わせられて1つのパッケージになっている金融商品です。中には金(ゴールド)や土地などのインフレに強いコモディディが含まれているものもあります。
投資信託のよいところは分散投資ができることと、1,000円など少額から購入することができることです。
これを毎月一定額で長期にわたって積立投資をすると、「長期・積立・分散投資」が可能になります。
⇒安心して投資するための3つのコツ!長期・積立・分散

資産運用はインフレ対策に即効性はありませんが、世の中の経済成長に連動して、自分の資産を育てられるため、預貯金だけよりは長期的な資産形成につながる可能性があるでしょう。

インフレは他人事じゃないんだね。僕も早く対策をたてよう!
今は銀行への預金しかしてないから、資産運用のことも色々調べてみようかな!
Lesson2「資産運用とは?」

値上げの影響は僕たちの身近なところにも出ているんだね。生活に影響がなるべく出ないように、しっかり対策しておきたいね!これを機に資産運用の勉強を始めてみるのもありかもね。