LESSON3 投資って安全なの? リスクとリターン

POINT1金融商品の「リスク」とは
「リターンが不確実である」こと。

金融商品のリターンとは、「資産運用を行うことで得られる収益」のことです。
一方、金融商品のリスクとは、一般的な「危険なこと」「避けるべきこと」という意味ではなく、「リターンが不確実である(予測できない)こと」を表します。
不確実の度合い(振れ幅)が大きいことを「リスクが大きい」、小さいことを「リスクが小さい」といいます。
つまり、「リスクが大きい」とは、「大きく収益が得られるかもしれないし、大きく損失が出るかもしれない」という意味です。

リスクが小さい金融商品と大きい金融商品の振れ幅 リスクが小さい金融商品と大きい金融商品の振れ幅

POINT2「リスク」と「リターン」は比例します。

リスクを低く抑えようとするとリターンは低下し、高いリターンを得ようとするとリスクも高まります。
したがって、「リスクがなく(低く)、リターンが高い=ローリスク・ハイリターン」の金融商品は存在しません。

リスクとリターンの関係 リスクとリターンの関係

POINT3金融商品の価格は様々な要因
によって変化します。

金融商品には様々なリスクがありますが、代表的なのは「価格変動リスク」です。購入した金融商品を換金する際の受け取り金額が、当初支払った金額を上回る場合もあれば下回る場合もあるということです。
ほかにも、金融商品によっては「信用リスク」や「為替リスク」、「カントリーリスク」などのリスクが生じる場合がありますが、その多くは価格変動リスクに結びつきます。

例えば、株式の場合、株価を動かす基本的な要因はその会社の業績ですが、そのほかにも景気、金利、外国為替相場、政治、国際情勢、天候・災害などの影響によって日々動いています。

株価の変動要因

大金持ち?それとも破産?
ハイリスク・ハイリターンな
大航海時代。

15 ~ 17世紀のヨーロッパは「大航海時代」と呼ばれ、船でヨーロッパからインドへ行くルートが発見されたり、アメリカ大陸が発見されるなど、航海による探検と貿易が盛んに行われていた時代です。航海が成功すると、コショウなどの貴重な商品を持ち帰ることができるので、探検や貿易に投資した者は大きな利益を得ていました。

しかし、航海は莫大な資金が必要なうえ、非常に危険性が高い事業です。嵐で船が沈没することも、海賊に遭ってすべての積み荷を失うこともあります。投資者にとって航海は、財産を大きく失う危険があるものの、一躍お金持ちになるチャンスであり、まさに「ハイリスク・ハイリターン」の投資対象だったのです。

オランダで世界初の株式会社「東インド会社」ができたのもこの時代です。
株式を発行して多くの出資者から資金を集め、利益が出たら出資者に分配する仕組みがつくられ、資金の調達を容易にするとともに、航海が失敗したときの一人あたりの損失も限定させることに成功したのです。