第9回

【20代の家計管理】
今年1年を振り返って
来年の目標を立てよう!

もうすぐ今年も終わるなぁ。社会人になってからお金の勉強を少しずつしていたし、
家計を振り返って来年に活かしたいな。どうやったらいいんだろう?

何をするにも計画と振り返りをするのは大切なことです。お金、家計管理についても同じことが言えて、1年間の家計管理の計画を立てるには、年末年始はピッタリの時期です!頑張って稼いだ大切なお金について、どんなことに使ったか、どのくらい貯まったかなど、この1年を振り返って、来年の家計管理の計画に活かしましょう。

家計管理ってどうやるの?貯蓄する方法も復習しよう!

家計管理の方法に決まりはありません。「将来必要なお金を貯めながら、今の生活も楽しむ」ことができていればバッチリです!その管理方法を続けていくと良いでしょう。

でも、毎月赤字続きだったり、貯金しているけれどどれだけ貯まっているのか分からない、なんだか不安感が消えない、など悩みがある人は、今一度、家計管理の方法を見直してみるのがおすすめ。一般的な家計管理の方法をご紹介しますので参考にしてみてくださいね。

【ステップ①】目標を立てる

漠然と家計管理をしている場合は、思ったように貯蓄が進まなかったり、今やりたいことにお金を思い切り使えなかったりします。まずはなぜ家計管理するのか目的を考え、具体的に目標を立てることがとても大切です。

【ステップ②】収入と支出、貯蓄状況をきちんと把握する

次に、今の状況を把握しましょう。毎月の手取り収入はいくらなのか、大体1ヶ月あたりどのくらい支出があるのかを調べます。家計簿をつけていない場合は、給料日時点の残高と、翌月の給料日前日の残高を比べれば、ざっくりと1ヶ月の収支金額がわかりますね。また現時点で、どのくらい貯蓄できているか、保有するすべての銀行などの口座残高を合計してみましょう。貯蓄状況を正確に知っておかないと、計画も対策も立てられません。

【ステップ③】家計簿を自分に合う方法でつける

家計管理の見直しをする中で、どんなことにお金を使っているか、日々の使い道を把握することはとても大切です。限りある「使えるお金」の中で、満足度の高い使い道にお金を多く使えているか、無駄遣いばかりではないか、チェックできるからです。

そのためにも、自分に合った家計簿のつけ方を見つけましょう。自作が苦にならなければ、手帳や紙の家計簿、エクセルなどを使うのもよいでしょう。続ける自信がない人は、家計簿アプリがおすすめ!銀行口座のお金の動きが自動的に入力されますし、レシートをカメラで撮って読み込む機能もあってとても便利です。細かい金額にこだわらず、できる範囲でざっくりとつけることが家計簿をつけ続けるコツですよ。

また、決済の多くをキャッシュレスにできれば、利用履歴が家計簿代わりとなるので、手間を省くことができますね。

とはいえ、家計簿をつけっぱなしにするのはNGです。無駄遣いが無かったか定期的に振り返り、支出を意識することで、自然と無駄遣いも減り貯蓄も加速するでしょう。

【ステップ④】毎月貯めたい金額を”先取り”で貯めていく

家計管理の目標を立て、今の貯蓄状況を知ったら、毎月どのくらい貯めたいか、自然と決まります。毎月の収支金額と見比べながら、具体的な積立金額を決めて、自動定期積立など、先取り貯蓄できる仕組みを作りましょう。第2回の記事で、具体的に貯蓄方法を紹介していますので、参考にしてくださいね。
→第2回「貯金方法&節約方法をお金のプロが解説!」

日々の家計管理を続ければ、将来の目標に向かって楽しく貯められること間違いなし!今、いくらまでなら使ってよいか知ることもでき、やりたいことにお金を使うことにも躊躇しなくて済みますね。

計画的にお金を使っていくことはとっても大事だよね。そのためにも、上手に家計を管理して、節約できる
ところを見つけていこう!スマホの家計簿アプリを使うといつでもどこでも家計を管理できて便利だよ。
Lesson1「お金の計画の必要性」

家計管理を振り返ろう!振り返り方法を詳しく解説

家計管理の手順を復習したところで次は実践編!20代のAさんの家計を見ながら、みんなで振り返っていきましょう。

Aさん(25歳)の家計内容(1年間)

振り返るときは、年間の手取り収入と主な支出を書き出していきます。1万円単位のざっくりした数字でOKです。

最初に、どのくらい貯蓄が増えたかを調べましょう。Aさんは、1年前の給与口座の残高と比べて、60万円も増やすことができました。積立投資にも年24万円まわしているため、合わせると84万円分貯蓄に充てられています。

目標どおり増やせたかどうか振り返り、もし目標を達成できていたら思いっきり自分を褒めましょう。そして、来年に向けて何に注意すべきか考えます。
Aさんは、コロナの影響もあり、テレワークが多かったため、飲み会もほとんどなく、外食費も交通費も被服費も、例年に比べるとあまりかからなかったとのこと。
来年は、今年より外出が増えそうなので、外食費などが多くなり過ぎないよう、気を引き締めたいそうです。

全く貯蓄が増やせなかった人はもちろん、目標どおり貯蓄を増やせた人も、少しでも固定費を減らせるところがないか見直すことも忘れずに。たとえばAさんは通信費を見直そうと考えました。格安スマホに変更した場合の見積もりを取ったら、半額近くまで支出を減らせることが判明。通信費を年6万円減らせれば、少し外食が増えても耐えられそうですね。

気になるのが?マークの使途不明金です。来年の家計管理では、できるだけ使途不明金を減らしたいところ。今年の使途不明金がいくらか、把握できているデータから計算してみましょう。

手取り収入294万円―年間支出190万円―積立投資24万円=80万円

実際に口座内で増えている金額は60万円ですので、使途不明金は20万円だったことがわかります。「来年はこの使途不明金をなくせるよう、ボーナスも含めて、できるだけキャッシュレス決済に集約させ、お金の使い道を明確にします!」とAさん。ますます貯蓄が増やせそうですね。

こうして自分のお金の使い方を振り返ってみると、見直せる部分がたくさん見つかりそう。
来年の目標を立てやすくするためにも、振り返りは大切だね。
【動画】#1ライフプラン・マネープラン

家計の振り返りが終わったら、来年の目標を立てよう!

1年間の振り返りが終わったら、次に来年の目標を立てていきましょう。
先ほどと同様にAさん(25歳)の場合でお伝えします。

Aさんの来年末までの貯蓄目標は300万円ですが、現在180万円の貯蓄があるので、残り120万円を1年間で貯めれば良い計算となります。毎月10万円を貯めることができれば達成できますね。今年は、結果的に毎月5万円を貯金、2万円を積立投資にまわせていたため、あと月3万円を生み出せば達成できそう!月8万円を先取り貯蓄し、残りで生活することにチャレンジしてみてくださいね。

目標を立てると、モチベーションもアップして貯蓄も頑張れそう!来年は今年よりも無駄遣いを減らして、
その分を貯蓄にまわせるように計画的にお金を使っていこう。積立投資にまわせる金額ももっと増やして、
長期的に資産をふやせたら、将来役立ちそうだね。
【動画】#3資産運用の基礎知識

年末は1年の振り返りの時期だね。このタイミングでお金のことも振り返ってみよう!どのくらい貯蓄できたか、またどんなことにお金を使ったかを振り返ったら、無駄遣いが見つかってもっとお金を生み出せるかも!生み出せた分は、賢く資産運用にまわすのがおすすめだよ。将来の目標を達成できるよう家計管理を楽しく続けていこう!