統計・調査・報告書
我が国MBS市場におけるインフラ整備に向けた取組みについて(概要)
2006年4月24日
日本証券業協会
1.趣旨
今般、本協会では、MBS(Mortgage Backed Securities)市場において、最初に整備すべき市場インフラとして、MBSの期限前償還に関する市場参加者共通の尺度としての標準期限前償還(Prepayment Standard Japan)モデル(以下、略称である「PSJモデル」という)の導入および普及・利用促進に向けた取り組みを実施します。
2.概要
(1) PSJモデルの導入
MBSの期限前償還速度の市場参加者共通の尺度に係る枠組みとして、「標準モデル」と「カスタマイズド・モデル」の2種類のモデルを導入します。
① | 標準モデル 今後、継続的かつ定期・定型による大ロット発行が見込まれる貸付債権担保住宅金融公庫債券を主な対象として設定するモデルです。 |
② | カスタマイズド・モデル 標準モデルでは十分に期限前償還速度の特徴を表現できない場合または個別性の高い民間の住宅ローン証券化案件等で組成されるMBSに対して適用することを想定したもので、個別プールの属性に応じてモデル形状の調整を施すことができるようにしたモデルです。 |
(2) PSJモデルの普及・利用促進に向けた取り組み
① | PSJ予測統計値の発表 本協会では、幅広い市場参加者におけるMBSの投資価値分析等の参考に資するため、わが国MBS市場のベンチマーク商品ともいうべき貸付債権担保住宅金融公庫債券のPSJ予測値(標準モデル換算値)について、一定の要件を満たす証券会社から任意で報告を受けます。本協会は、報告を受けたPSJ予測値を集計し、その平均値・中央値等をPSJ予測統計値として定期的に発表します。 なお、発表する項目や頻度等の個別具体的な事項については「PSJ予測統計値の集計・発表要領」を別途定め、本報告に参加する証券会社と協議の上その改廃について決定します。 |
② | PSJモデルの普及・利用促進に係るその他の取り組み
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以 上
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